カーボロネロはイタリア中部を原産とするキャベツです。キャベツといっても、日本で一般的に流通しているキャベツとは違い結球しません。葉キャベツの一種で、アブラナ科のケールと同じ仲間です。見た目はホウレンソウに似ています。カーボロネロの葉は一般的なキャベツよりも濃く暗い緑色をしていて、日本では黒キャベツと呼ばれています。葉は細長く縮れ、裏側に丸まっていて、表面の凹凸が強く出ているのが特徴的です。寒さに強く、霜が降りた場合でも生育し続けます。味は甘味や旨味があります。繊維が硬いためサラダよりも、煮込み料理や炒め物などの熱を加える料理に向きます。

緑黄色野菜のカーボロネロは、健康を維持するために必要と考えられている栄養素が豊富です。ミネラル類とビタミン類を多く含みます。中でもカリウムやカルシウム、ビタミンC・K・Uが豊富です。カリウムは余分な水分やナトリウムを体外に排出する働きがあると言われています。カルシウムは骨や歯の主成分になったり、筋肉の働きを助けたりする、健康維持や活動のために不可欠な栄養素です。野菜や果物に多く含まれるビタミンCは、風邪の予防や皮膚の働きに役立つといわれています。ビタミンKは脂溶性のビタミンで、カルシウムと同じように体づくりに良い働きがあります。ビタミンUはキャベツから発見された栄養素で別名キャベジンとも呼ばれています。胃腸の調子を整える働きがあります。カーボロネロは健康維持にもってこいの野菜と言えます。